あおさです。
この記事では、Netflixで配信された映画「アテナ」の感想を3つの良かったところからお伝えします。
結論:大満足。IMAXによるド迫力暴動シーン。冒頭10分だけでも見て
3つの良かった点【その1】 冒頭10分のワンカット暴動シーンがとにかく凄い
・まず、この映画、冒頭が凄いんです。
・末の弟が警官によって殺されたことに怒る群衆を率いて兄のカリムが警察署に押し入り、アジトに戻るところまでがカリムを主軸にしてワンカットで描かれます。
・IMAXでパキパキに鮮明な中で、群衆1人1人が暴動に動くシーンがとにかく尖っている。1人1人の動きが活きていて、カリムの視点で見ているだけで、この暴動がリアルなんだと気が付くと映画の中に引き込まれてしまいます。
・群衆の興奮と狂気、それがワンカットで逃げ場がなく描かれています。
・ある種マッドマックス感、世紀末の感があります。
・タイトルのアテナが出るまでの10分間はとにかく見てみてください。
3つの良かった点【その2】 3人の視点で紡ぐ狂気に引き込まれる
・この映画は、
暴動を先導するカリム、
元軍人で体制側に理解を示してカリムを止めようとするアブドル(カリムの兄 次男)、
アテナ団地で麻薬を売るモクタール(カリムとアブドルの兄 長男)
の3人を基本的にワンカットで追う形で進行が進みます。
・この3人、全員ギリギリのラインで狂ってます。ギリギリのところがポイントです。
・見る者に人として共感できる姿を見せた中で狂気に走っていく為、どうしても他人事とは思えずに人の(自分の)中にある狂気と向き合わざるを得ないつくりになっていると感じました。
・また、いずれもはらはらドキドキのシーンの連続ですが、各人の行動が最終的には1つに集約されていきます。この集約の進行がとにかくナチュラルで、基本的には先が見えないようになっています。
・ワンカットの欠点として、カメラマンの存在に意識がむくことが挙げられますが、アテナはギリギリのタイミングで、カメラワークの主体が変わるため、没頭したまま見終わります。
3つのよかった点【その3】 後半の展開に捻りあり。世の中全体について考えさせられる
・アテナですが、単なる暴動を描いた映画ではありません。後半30分にかけて弟が殺された真実が徐々にわかります。
・それを知るに当たって、「いやこれって程度は違えど、現世界で起こっていることじゃね」とどうしても現実とリンクします。
そして、セバスチャン。観た人のみわかると思いますが、与えるインパクトは絶大で、言葉を失いました。
セバスチャンが何者かについては、以下に考察しています。
【映画アテナ】セバスチャンは何者か?考察【ネタバレ注意】https://aosahataraku.com/?p=478
以上、この記事では、Netflix「アテナ」の感想を3つの良かった点からお伝えしました。
ここまでご覧頂きありがとうございました。
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