あおさです
映画 「バクラウ 地図から消された村」を見ました。
見終わった感想は「狂ってるだけど、後半の盛り上がりはイマイチだったな」というものです。
映画冒頭からカット割りのシーンはスター・ウォーズのオマージュと見られるシーンが多々あり、登場人物達の駄々話が続くシーンからはタランティーノ作品をリスペクトしているのかなと思いました。
駄々話が続く中で一定の緊張感は保ち続いていたので、一体いつこの緊張が爆発するのだろうか、とヒヤヒヤしながら見ていましたが、最後はあっさりと銃撃戦で終わってしまったな、という印象です。
この一定の緊張感が続く背景には、
- 村を襲うシリアルキラーの集団
- メリハリのあるBGM
- 一見すると「普通」な村人の「普通でない」行動
があるのですが、村人の「普通でない」行動の中の1つに、村人が錠剤を飲むシーンがあります。
本考察では、この薬が何か、を考察したいと思います。
結論:麻薬(幻想剤)と考える
こう考えた理由を薬の登場シーンから振り返ってみましょう。
初登場:帰省したダミアーノに問答無用の投与
・バクラウではじめに錠剤が登場するのは冒頭10分、久しぶりに帰省したダミアーノに赤シャツの男性が問答無用で「口を開けて」といい錠剤を飲ませます。
・ダミアーノも拒絶する様子はなく、むしろ錠剤を飲んだ後にニッコリ笑います。
・その後、ダミアーノの祖母であるカルメリータの葬式を村人全員で行いますが、ダミアーノは棺桶から水が溢れるシーンを見ます。
2回目の登場:シリアルキラー達に備えるバクラウの村人達。錠剤を飲む口元のみのフラッシュショット
・2回めの登場は、1時間40分後たった所です。村を襲うシリアルキラー達に備えるバクラウの村人達が、錠剤を飲む口元のみうつるカットが映ります。
・この後、シリアルキラー達は尽くバクラウの村人の反撃をくらって撃沈されます。
バクラウの村人達が殺しのプロであるシリアルキラー達に対して、勇猛果敢に戦います(10分程)。
3回目の登場:黒幕のトニー登場、そして。
・3度めの登場は、本作ラスト10分です。シリアルキラーに村を殲滅するように依頼していた黒幕である政治家トニーが、登場。
・村人に殺されたシリアルキラー達をみて「こんなことをしてただでは済まない、24時間以内にこの村は滅びる」と言うのに対して、村の教師であるプリーニオはこう言います。
「我々は強力な薬を飲んでいる。お前は死ぬ」
超絶、論理が飛躍してますよね。
以上から、村人達が飲む錠剤は、一種の麻薬(幻想剤)と考えました。
本記事をご覧頂きありがとうございました。
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